「ハウルの動く城」のメッセージを端的に表すと、地球の三次元世界で生きていくための超重要なヒントが詰まっています。霊力が高い”ハウル”と地球社会で地に足を着けて生きる”ソフィー”の対比で描かれた作品です。
特に、ソフィーの行動から「地球で地に足つけて、現実化していくための心構え」を学ぶことができますよ〜
これも絶対に観た方がいい映画で何回も観てもいいくらいです。
以下、【ネタバレあり】です。まだ観られていない方は、また後でブログを見られてください。
【メッセージ①】 松果体(サードアイ)を意識する

ソフィーは、父が遺した帽子屋で働いていて、いろんな種類の帽子を手作りで作っています。
服装は地味なのに、帽子はカラフルで飾りも綺麗で、服装とのギャップに違和感を感じました。
そもそも、帽子とは歴史が古く、紀元前4千年のエジプトの時代まで遡ります。
帽子という言葉は、「帽」と「子」に分けられます。
「子」というのは、「格子」と同じく接尾語で特に意味はありません。
「帽」というのは、「布」と「冒」に分けられます。
もともと帽子は、布で顔を覆って目の部分だけ開いている被り物というのが語源になっています。
これは個人的な見解ですが、目といえば「第三の目(サードアイ)」、「松果体」です。
視覚的に見る「目」は確かに見えるように開いているのですが、「本当は”第三の目”を大事に隠していたのでは?」と思ったんです。
仏像には「白毫」、インド人は赤いマークの「ビンディー」が、ちょうど”第三の目”である松果体の位置にあります。
デカルトは、「松果体は魂のありかである」という言葉を残しています。
目に見えないものが見えたり、超能力が使える人は、この松果体の器官が発達していると言われています。
そして、松果体をうまく使いこなせると、真実を見極めることができたり、考えがひらめいたりします。
いきなり、松果体にある第5チャクラを解放すると、体調を崩したり精神が乱れたりすることもあるのでご注意を。
ソフィーの生業である帽子屋、服装とのギャップ、帽子の漢字から「松果体」という話に至りました。
実際に、帽子と松果体との関係は分かりませんが、松果体を意識してみるといいかもしれませんよ〜
【メッセージ②】自分に「声掛け」をする



ソフィーは、”荒地の魔女”から魔法をかけられて90歳のおばあさんになってしまいます。
慌てふためいて、嘆き悲しむかと思いきや、なぜか淡々としています。
腹の据わった人ですね(笑)
そして、鏡に向かって、微笑みながら「自分」に話しかけるんです。
大丈夫よ、おばあちゃん。あなた元気そうだし服も前より似合ってるわ。
ちょっとしたシーンでしたが、これは重要なメッセージです。
「自分」のやりたいこと、「自分」とは何か、将来の夢・目標がない人は、どうしたらいいですか?
このような悩みを抱えている人は、世の中、多いのではないでしょうか。
まず、大前提として、この問いに対する絶対的な正解はありませんし、その人によっても変わることはあるでしょう。
個人的には、まずは自分への「傾聴」、「声掛け」から全てが始まると思っています。
ソフィーは、年老いてしまった自分に対して、「大丈夫、あなたは元氣だし似合ってる」と声掛けをします。
このように自分に対して、毎日、「声掛け」をしていますか?
まずは「疲れた?」、「大丈夫?」、「頑張ったね」、「よくやったよ」と軽い言葉で声掛けすることを習慣化してみてください。
そうやって「声掛け」を続けていくと、「何が嫌だったの?」、「何をしたら喜ぶの?」、「次は何がしたいの?」、「自分ってどんな人?」、「人生で成し遂げたいことは?」と”声掛けのステージ”が上がっていきます。
「自分を愛する」とはどういうことか?
それは、自分に常に声掛けして、「身体、心、魂が本当に望むこと」に耳を傾けて、実行すること」だと思います。
このように、自分に対して「声掛け」ができるようになると、自然に人にも「声掛け」(奉仕、手助け)ができるようになります。
「人を助けたい、救いたい、周りの為になることをしたい」と思う前に、まずは「自分」からです。
映画の中で、ソフィーは自然と周りに”声掛け”をしています。
すごいよ、カルシュファー!あんたの魔法は一流ね。見直したわ!
ソフィーが窓を開けて外を見渡して、城が動いていることがわかった時、素直にカルシュファーを褒めます。
迎えに来てくれてありがとう。
ソフィーが外から城に戻ってきて、まず一番に発した言葉でマルクルにハグをします。
お城を動かして。あなたにしかできないの。あなたらできるわ。すごい力を持ってるじゃない。
大きな城が崩れた後、もう一度小さくなった城を動かす時にソフィーがカルシュファーに言った言葉です。
この言葉を聞いたカルシュファーは、炎がかなり大きくなって底力を発揮します。
ソフィーは、自分への”声掛け”を体得しているので、自然と周りにも”声掛け”ができ、結果的に人を「勇氣づけ」、「愛を表現」して周りを幸せにしていたのです。
声掛けを忘れず、自分を大事にして、周りも大事にして、自分と周囲の人の「命」を輝かせてください。
【メッセージ③】 三次元世界は「掃除」が基本



ソフィーはハウルの城に行ってから、まず初めにやったことは「掃除」です。
いらない物は捨てて、汚れは落とし、徹底的に掃除をします。
2階の部屋にも臆せず入って、ありとあらゆる部屋をピカピカに磨き上げました。
誰しもが「掃除は大切」と言われたことがあると思います。
「汚れたら綺麗にする」、「生活している場所を快適にする」、「氣持ちの良い環境を作る」ということをやっていけば、良い「氣」の状態で生きることができます。
環境が整って、「氣」のいい状態を保っていると、良いものが流れてきます。
物も、人も、お金も、出会いも入り込んできます。
人生の基本である「掃除」を大切にしていきましょう!
【メッセージ④】 人生がうまくいく4つのヒント
①「ブレない軸」



カルシュファーは、”ハウルの城”を動かしていて、魔法の契約でカルシュファーの炎が消えればハウルも消えることになっています。
カルシュファーの周りにある炭を捨てて掃除をするシーンがあります。
その時にカルシュファーが落ちそうになっても、ソフィーは氣にせず掃除をします。
「オイラが死んだらハウルも死ぬんだぞ」とカルシュファーがいうと、「私は掃除婦なの!」とバッサリ言い返します(笑)
他にも、外に出て買い物に行くシーンがあって「ハウルさんは食べないと思うよ」とマルクルから言われても、何もブレずにそのまま買い物に行くんです。
このように、ソフィーには「力強さ」、「強引さ」、「ブレない軸」というものが備わっています。
何かを成し遂げる為には絶対的に必要なことであり、一度決めたら「ブレない」、「諦めない」、「やり抜く」といった力が大切ですね。
②「かけひき」



ソフィーは、”かけひき”上手です。
カスシュファーが言うことを聞かなかったら、「水をかけて火をけそうか?」と冗談混じりで脅します。
また、「ハウルにこの話をバラしていい?」とうまく”かけひき”するんです。
ハウルも「カルシュファーが言うことを聞いたのか!」と驚いているシーンがあります。
一応、ハウルが魔法をかけているので、そう簡単にカルスファーは言うことを聞かないことになっています。
ある意味、ソフィーは”かけひき”を使って、魔法を解いたんです。
この”かけひき”も嫌らしさい感じもなく、自然と従ってしまうようなバランスの良い”脅し”であり、”かけひき”なんです。
「強引さ」、「ブレない軸」だけでなく、相手と接した時に「どうやったら相手に伝わるか?」、「相手が動いていくれるか?」ということが分かっていて、実践できています。
「自分以外の人といかにしてうまく交わるか」、「自分の想いを相手に伝えることができるか」、「相手が心を許して行動してくれるか」といったことは、とても大事なスキル。”かけひき”といった”心のやりとり”を学びましょう。
③「優しさ」



ソフィーの特徴として、愛に溢れた「優しさ」があります。
”荒地の魔女”と一緒に階段を登って、サリマンのところに向かうシーンがあります。
私は手を貸すほど親切じゃないんでね。
あんた、頑張りな!もうちょっとよ。
魔法をかけられた”荒地の魔女”に対して、一定の距離を置きながらも、最後は声を掛けて鼓舞するといった優しさがあります。



サリマンの王宮で光を当てられた”荒地の魔女”は、魔力を失って元の姿に戻ります。
ソフィーはご飯を食べさせるなど、”荒地の魔女”を助けるんです。
映画の終盤で、”荒地の魔女”が心臓を奪おうとするのですが、「ソフィーに返して」と言われて返します。
ソフィーの見返りを求めない”優しさ”に負けて、そういった行動になったのかもしれません。
見返りを求めたり、裏を考えてしまいがちですが、”無償の愛”のエネルギーこそ、魂の成長を加速させます。そして、その強力なエネルギーは、周りをも変える力を持っているんです。
④「穏やかな心」



ソフィーは、魔法をかけられて別人になってしまったけど、いつも前向きで明るく生きています。
行動はテキパキとして実行力がありますが、心はいつも穏やかです。
「こんな所に来られたんだから」と言って、綺麗な湖の前で優雅にランチを食べます。
不思議ねぇ、こんなに穏やかな気持ちになれたのは初めて。
心配なことや辛いことが起きても、ソフィーは「穏やかな心」を保つ行動をしていたのが印象的でした。
心はいつも穏やかに。簡単に感情を波(周波数)を下げない意識を持つことで、精神面、行動面で大きな振れ幅がなくなります。「穏やかに」を意識すると、”幸せな状態”がその人から波紋し、またその状態を受け取るようになるのかもしれません。
【メッセージ⑤】 魂の成長過程で起こる「パラドックス現象」



パラドックスとは、正しそうな前提と、妥当に思える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉。
Wikipediaより引用
女性のサリマンは、ハウルを最後の弟子として持つ魔法使いです。
世の中で戦争が起きているのにも関わらず、サリマンは魔法で爆弾が落ちないように防御し、植物園のような所でのんびりと過ごしています。
このような行動を取るサリマンのことを、どのように思いましたか?
魂の成長過程で、「自分のことしか考えず、自己中心で生きる人」から「周りのことを考えて、共感して生きる人」へと変わっていきます。
このような考えからすれば、サリマンは真逆ともいえるような行為をしています。
和多志の話ですが、友人と卒業旅行をしている時に、東日本大震災が起きました。
その時に友達が「地震で人が亡くなって苦しんでいるのに、俺たち楽しんでいいんかな?」と言ってきたんです。
和多志は、「確かに悲しいよ。けど、もう来てしまったし、俺たちも最初で最後の旅行になるかもしれないから、楽しもうよ」と言いました。
現在でも、災害が起こったり、戦争も起きています。
多くの人が悲しみに共感したり、自粛したり、自ら助けに行ったりと様々でしょう。
もちろん、それは一つの素晴らしい行為であって、大切なことです。
みんなが一つに繋がっていて同じであるという「ワンネスの法則」からは今回それますが、見方を変えれば、そのような世界を見て、自分の心にも同じ世界を反映させているとも言えるんです。
周りの状況、目の前で起きる出来事がどうであれ、その人が生きる領域内では”楽園”を作る。
地球全体で物事を見た時、世の中の本当の真実を知った時、おそらく絶望するでしょう。
共感して、想いを分かち合って全体意識で過ごすことは”愛のある行為”。だけど、あなたの見る世界で「”幸せな世界”を作る」といった「地上天国」を作ることも、それもまた”愛のある行為”。
ややこしくて難しい話になったかもしれません。
どちらが正しいかといった”ものさし”ではなく、「魂の成長過程で起こる一つの考え方なのかな」と思っています。
激動の時代を生きていく上で、一つの生き方・考え方として、考えるきっかけになれば幸いです。
【メッセージ⑥】 地球で「魔法」を使える!?



この映画は地球という星を舞台にして、魔法(超能力)が使える霊力の高い人(地球で馴染めない人)と魔法(超能力)は使えないけど地に足をつけて現実を変えていく人(地球で目に見える結果を出す人)といった対比構造で描かれています。
ハウルは魔法使いで、超能力が使えます。
「空を飛ぶ」、「”氣”を使って人を操る」、「呪いを解く」、「分身の術」、「変化の術」「物を動かす」など。
これはSF映画の世界のおとぎ話ではなくて、実際に可能です。
今はもう亡くなられましたが、和多志の”スピリチュアルな師匠”は、実際にやっていたそうです。
一方で、ハウルは闇を抱えていて、苦しんでいるようにも見えます。
特殊能力を持ってはいるものの、周りとは合わず、孤独のような雰囲氣があります。
ハウルの部屋はお守りだらけで、身体には指輪、イヤリング、ネックレスといった”魔除け”のような物で身を覆っています。
そして、ハウルの髪がオレンジになってハウルは絶望するシーンがあるんです。
「美しくなかったら生きていても仕方がない」と言って、闇の精霊を呼び出したり体も溶けて緑の液体が出ます。
しかし、ハウルはソフィーとの出逢いで大きく変わることになります。
「みんなと違う世界で生き続けて、孤独を感じ、自分を愛せず、地球で輝けない」という人はけっこういると思います。
人と違うといった恐れを克服し、現実世界で地に足をつけている人との出逢い、リアリティーな世界を見たり、経験をすることで本来の自分になります。自分のコンプレックスを受け入れて、熱中できる何かを見つけた時に輝きを取り戻すのかもしれません。
ハウルに対して、ソフィーは「ちょうどいいバランス」で生きていると言えます。
精神面では「自分への傾聴」、「ブレない軸」、「優しさ」、「穏やかな心」を持ち合わせています。
行動面では、「行動力」、「場を整える力」、「上手なかけひき」、「主張する力」があります。
そして、現実主義でリアリティに生きる人かと思いきや、周りの人には見えない”荒地の魔女”の手下である”ゴム人間”を見ることができるんです。
ソフィーは、「言葉」、「心」、「行動」の力を使って、現実世界を変えていっています。
この地球の三次元世界では、超能力は物珍しく、すごいことのように思えるかもしれません。
しかし、ソフィーは、ある種の「魔法」を使って人を勇氣づけたり、人の考えを変えたり、戦争を止めたりしているんです。
これからスピリチュアルな時代を本格的に迎え、地球の次元が上がっていくことでしょう。それでも、地に足つけて、「現実」と「スピリチュアル」の両輪でバランス良く生きていきましょう。
あなたは”超能力者”にならずとも、この地球世界で「魔法」が使えるということをお忘れなく!!
【メッセージ⑦】 呪いを解くカギは「愛」?



「ハウルは魔法を自分の為だけに使うようになった。心をなくしたのに力があり過ぎる」とサリマンがソフィーに言います。
それを言われて、「確かにわがままで臆病で何を考えているか分からないわ。でもあの人は真っ直ぐよ。自由に行きたいだけ」と返答します。
そのような話をしているうちに、ソフィーは呪いが解けて、若い顔に一瞬戻ります。
「ハウルに恋をしているのね」とサリマンは氣づくんです。
また、かかしのカブが最後に呪いが解けて人間に戻るシーンがあります。
これは「愛する者にキスされないと解けない呪い」だったんです。
ハウルも呪いが解けて、心を取り戻した時の言葉が印象的でした。
うわっ、こりゃひどい体が石みたいだ。
それに対して、「そうなの、心って重いの」と返答するんです。
そして、最後にカルシュファーが自由の身になって解放されます。
呪いが解けて、自由になった瞬間から軽やかになって声もイキイキとするんです。
映画を観ていくうちに、「呪い」というのは魔術的な意味合いではなく、もっと本質的な意味があることに氣づきました。
カルシュファーが自由になった時というのは、「魂が身体から抜けた時のような感じ」だと思ったんです。
もともと魂の存在だった我々は、形として存在している肉体といった、ある意味「次元の低い器」に入ることになります。
肉体を持つことで、心を持つことで、いろいろな制限が生まれ、窮屈になります。
そして、地球社会という視点で見ると、不平等があり、犯罪があり、争いがあり、お金による支配があり、欲にまみれた奪い合いもあります。
つまり、「呪い」というのは、”目に見えるもの”から”目に見えないもの”の中で「辛く苦しいこと」、「縛られたもの」、「囚われたもの」、といえます。
だけど、制限されているからこそ、自由ではないからこそ、氣づきがあり、愛を学ぶための良い機会になるんです。
その”呪い”を解いたのが、「愛」だったのかなと思います。
「自分を大切にしたい」、「誰かを助けたい」、「可能性を発揮してほしい」、「人を愛したい」といった「愛」が身体に宿している”呪い”、地球社会にはびこる”呪い”を解くカギなのかもしれません。
みなさんの地球人生に氣つきと学びがあり、愛に溢れて輝いた人生になることを願っています。
最後までありがとうございました。
コメント